’00.8.20

 時期外れながらとろちゃんをサマーカットしました。何故今頃になってサマーカットかと不思議に思われる事も多いかと思いますが、夏の暑さで抜け毛がひどく、それが幾つもの毛玉となってとろちゃんを悩ませる事になってしまったからです。

 毛玉ができると言う事は、飼い主である私のケアが足りない事の証明にもなってしまうのですが、とろちゃんの毛玉は気が付いたらすぐに取るようにはしてきたつもりです。でも暑くなるに連れ、とろちゃんはいろんな場所で転がって寝るようになります。ひっくり返ったり、寝返りを打ったりしているうちに、あっと言う間に毛玉が出来てしまうのです。それをブラシでとかそうとしても、いやがって完全に毛玉を除去する事は難しいです。昔は好きだったブラッシングも、最近では私がブラシを手にしただけで、とろちゃんは物陰に逃げ隠れるようになってしまいました。

 そんな理由が重なって、とろちゃんマルガリータ作戦は決行される事になりました。でもなかなか実行されるまでには時間が掛かりました。そして遂に昨夜マルガリータ作戦は実行される事になったのです。

 おとなしく寝ているとろちゃんの横で作戦の準備は始まりました。まずはゴミ箱、櫛が用意され、私が座る座ぶとん、そしてスキカルが揃ったところで、とろちゃんを抱き寄せます。最初は寝ていた所を起こされて、「な〜に」と言う顔をしていましたが、実際スキカルのスイッチが入るととろちゃんの表情は凍ります。「これから何が起こるのだろう」といぶかし気に私の目を見つめます。でもそんなことはお構い無しに私はスキカルを持った手をとろちゃんの首筋に当てて行きます。しかし柔らかい猫毛はスキカルの侵入を邪魔します。少しずつ刈った毛を左手に持ちながら、ちょっとずつスキカルは進みます。ある時は大胆に、またある時は慎重にスキカルは動いて行きます。

 毛を刈られているとろちゃんの横で、ひーちゃんが目を輝かせて待っていました。なぜかひーちゃんはとろちゃんの毛がお気に入り。ブラシを当てた後のとろちゃんの抜け毛で作る「とろ毛ボール」で遊ぶのが一番楽しいと思っている様です。そしてひーちゃんにとっては宝の山に見えるとろちゃんの毛が、ゴミ箱にどんどん貯まって行くのが気になってしょうがないと言った様子です。私はスキカルを動かしながら、とろちゃんが逃げないように、ひーちゃんがゴミ箱のとろ毛に手を出さないように目を使います。

 とうとうひーちゃんが我慢が出来なくなった様子で、押さえられているとろちゃんに近付いて来ました。とろちゃんの毛もある程度の量を刈る事が出来ました。そしてひーちゃんが近付いて来た事を理由に、とろちゃんマルガリータ作戦は終了を迎えました。

 結局とろちゃんは全身とまではいかないけれど、背中の毛をほとんど刈られ見た目には涼し気に写ります。お腹の毛は、背中を刈った事で体が冷えるだろうと思われ、残される事が決定されました。首や腰にあった毛玉が無くなった事も大きな理由です。ひーちゃんは念願のとろ毛ボールを3つも手に入れて、うれしそうに遊んでいます。たまに洗濯機の下にとろ毛ボールを入れ込んでしまい、取れないと鳴いています。そしてこんな風景の中、私の夏休みは終わろうとしています。