’02.6.10
ニャンニャンと言う猫は、我が家が猫屋敷になった元の猫です。長毛種のMIXでとても小柄な三毛の野良猫でした。ある日、母が外にいるニャンニャンに一切れのお肉を投げ与えた事が切っ掛けで、家へ御飯をもらいに来るようになりました。
その頃、家には茶々とクロ、太郎と言う3匹の猫がいましたが、クロと太郎は家に帰って来なくなっていました。茶々は気が弱く、又ニャンニャンがメスだった事もオスの茶々には魅力的だったらしく、裏口から御飯をもらいに来るニャンニャンを追い出す事も出来ずにいました。毎日御飯をもらえる事に味をしめたニャンニャンの行動は段々と大胆になり、2階の窓から部屋に入って寝ていたり、最初は1匹で訪れていたのが自分の子猫を連れて来るようになりました。家族も茶々がニャンニャンを受け入れた事で、ニャンニャン親子を「家の猫」として認めるようになったのです。
そんな時、父が仕事を変える準備の為に現在の居住地に引っ越す事になり、まだ自宅の横には会社があったので私達姉妹が都内に残る事になりました。私達はニャンニャンとその子猫、両親は茶々を連れて、生活を別にする事になったのです。ニャンニャンの子猫は、子ニャンと名付けられていました。
ニャンニャン、子ニャン親子は私達姉妹と一緒に、大家さんが階下に住む部屋で生活を始めました。しかしニャンニャンの完全室内飼いに対する抵抗は激しく、ペット不可の部屋での生活は断念しなくてはならなくなり、ニャンニャンのみ元自宅横の会社へ引っ越しをさせました。ニャンニャンはそこで1冬を過ごす事になったのです。とても雪の多い年だったので、日曜日に雪の降る中、ニャンニャンの様子を見に行った事もありました。子ニャンは暖かい部屋のこたつの中で過ごしていても、ニャンニャンは火の気のない半地下の会社で寂しそうに過ごしていました。
その年の春、会社の上で貸していた部屋が空いたのを切っ掛けに、私達は親所有の、猫を飼っていても誰にも咎められない場所へ引っ越す事になりました。その引っ越しの際に、子ニャンは逃げ出してしまいましたが、大きなお腹をしたニャンニャンが私と一緒に暮らす事になりました。
台所の窓は、ニャンニャンの為にいつも開けてあったので、気の向いた時は外へ出掛けて行きました。出入り自由の御飯に困らない生活は、随分とニャンニャンのお気に召したようでした。そしてニャンニャンはまるとはなを出産したのです。出産をしてからは、殆どの時間を子育てに費やしていましたが、1日に1度は外へ出る生活を続けていました。そしてまるとはなを出産した半年後に、またニャンニャンはつぶ、ゆめ、なな、ちなを出産したのです。
まるとはなを出産した時は、外で過ごす時間よりも部屋の中にいる事が多かったニャンニャンが、つぶ達を出産後はあまり部屋へ戻って来なくなりました。遂にはつぶ達の離乳が始まると、一切部屋へは帰って来なくなりました。そして私の手許には、子猫達だけが残ったのです。
以上が猫屋敷になってしまった切っ掛けです。その後も子猫が大きくなって、数が増えて行くのですが、原因を作ったニャンニャンは外で会うと御飯をねだるくらいで、殆ど私ともコンタクトを取らなくなり、いつの間にかその姿を見る事はなくなってしまったのです。
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