’01.2.8
ぼくちゃんは後ろ足の自由が利かない、今年の6月で14歳になる雄ネコです。今はほとんど歩き回ることが出来ない状態ですが、生まれた時は筋肉質なとてもしっかりとした体格のネコでした。生まれたばかりの時は真っ白なネコだったのですが、おばあちゃんネコにチンチラの血が混じっていたようで、今はグレーと茶色の混じったポイントが出ています。
ぼくちゃんはとっても聞き分けの良い子で、私の言葉をほとんど理解しているように思えます。ダメと叱った物はとても罪悪感のあることと自覚している様子です。そして褒めたこともちゃんと覚えている頭をもっているネコです。
ぼくちゃんの足は最初から具合が悪かったわけではなく、年令とともに段々と自由が利かないようになってきたものです。若い頃は走り回ることも、高い所へ飛び上がることも何不自由なく出来たのです。ある冬の出来事ですが、箪笥の上に乗せてあるシーツの入った籠の上に乗ろうとして、飛び上がる際に横着をしてストーブに飛び乗り(足場にして)、足を火傷したことも2度ほどあります。今のぼくちゃんから考えるとまるで嘘のような出来事です。
現在のぼくちゃんは自分の居場所を私のベッドの上と決めています。ただ私が留守の時にベッドから降りると、その場所へ戻ることが出来ないので、ベッドの上は私が在宅している場合に限ります。日中は、御飯を食べたり水を飲んだりする為に、台所へ移動するので台所の床の上にいることがほとんどです。一日中台所にいると、私が仕事から戻ってくる頃には体が冷えきった状態になっていることもしばしばあり、そんな冷え切った状態でも暖かい場所へ移動出来ないぼくちゃんをとても不憫に思っています。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、ぼくちゃんは私がいる時には、私のことを呼びつけるのです。居場所を移動したい時、トイレをしたい時、御飯を食べに行きたい時、ぼくちゃんは声を出して、私が希望する場所へ運んでくれることを望むのです。そしてそれに答えてしまう私は、答えてしまう事によってぼくちゃんの運動量が減り、体重が増えることでまた足に負担が掛かって動きが鈍くなることが、悩みの一つでもあるのです。
最近では自分でトイレへ行くこともままならない体になってしまったぼくちゃんは、たまにトイレでない場所で粗相してしまうことがあります。それを防ぐ為に、在宅中は時間を見計らってぼくちゃんをトイレに連れていくことが私の日課になっています。夜中、または仕事へ出る前に、ぼくちゃんをトイレへ連れていき用をさせる。この時にちゃんと用を済まさせることで、私の仕事も安心してこなせる訳です。ある時は、夜中にも用をしない、朝もしない時があり、仕事から戻ってくるまで一日中安心出来ないことがありました。でもその時は私が仕事から戻ってすぐにトイレへ連れていくと、すぐに用を足したので、私が戻ってくるのを我慢して待っていた様です。
若くて元気に走り回っているひなとなこを横目で見ながら、歳を重ねて身体の自由が利かなくなったぼくちゃんの世話をして、それでもぼくちゃんに対する愛情が減るわけではなく、逆にぼくちゃんがこれからも長生きをしてほしいと望みます。それがもっと不自由な身体になることを意味していても...。私にとってはぼくちゃんの存在はいつまで経ってもかわいい愛おしい物であるのだから。