’01.10.15
めめが我が家に連れて来られた翌日、当時は網戸が入っていなかった窓からめめが脱走を計りました。その捜索の為に母ネコが妹に連れられて来て、母ネコの声につられてめめを捕まえる事が出来たのです。でも母ネコから見たら私に抱きかかえられているめめは、もう親離れする時期を迎えたと見えたようで、元の場所に戻った母ネコははんにゃんを寄せつけないようになっていったのです。めめに比べて内向的、神経質なはんにゃんは母ネコに見放されたようになり、たった1匹で妹の部屋の前へ餌をもらいに来るようになりました。
めめが少しずつ慣れて来たある日、妹が1匹で寂しそうにアパートの階段で餌をもらえるのを待つはんにゃんの写真を私に見せました。それは夕暮れのアパートの階段で、1段下がったところから妹の部屋のドアが開くのを待ちわびる姿で、寂寥感が漂った写真でした。めめが余りにも外を恋しがる事ではんにゃんを引き取る事を躊躇っていた私は、その写真を見てはんにゃんを引き取る事を決意しました。
はんにゃんが私の元へ連れて来られたのは、めめが引き取られてから1ヶ月が過ぎた頃でした。元々2匹の大きさはほんのちょっとだけめめの方が勝っていたのですが、子猫の成長期に毎日ちゃんと御飯をもらっていた事は2匹に大きな差を付けていました。はんにゃんは生後6ヶ月でもらわれて来たはずなのに、通常の3ヶ月くらい程の大きさしかありませんでした。またメスのめめとは違いオスのはんにゃんは、大きさは3ヶ月くらいの子猫に見えても実際は大人に成りかけている時期でもあり、先住猫のオスたちになかなか受け入れられる存在ではなかったのです。外でも家でも居場所のないはんにゃんのよりどころはめめだけで、1匹で寂しそうに窓の外を見ながらニャ−ニャ−と鳴く事も少なくありませんでした。
はんにゃんが来てから、めめが一度ベランダから脱走を謀りました。今度はすぐにめめを捕まえる事が出来たのですが、その時の捜索にはんにゃんを駆り出したところ、はんにゃんが暴れて逃げ出してしまう事件が起こりました。その日ははんにゃんを捕まえる事は出来ませんでした。でも次の日から夕方のある一定の時間になるとはんにゃんが階段のわきの植え込みに出現するようになったのです。その時は鈴の付いた首輪をしていたのですが、夕方になると隣の棟の横からこちら側に走ってくる鈴の音が聞こえました。その音に合わせて私が御飯を持って出る生活が1週間ほど続き、はんにゃんは無事帰宅する事が出来たのです。
この後、はんにゃんは自分の居場所を決めたようで、落ち着いた生活が続くようになりました。そしてこの脱走のちょうど1年後にはんにゃんベランダ落下事件が起こったのです。
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